線維芽細胞移植術
傷、痛み

傷跡・術後の痛み

線維芽細胞移植を受けようか考えている方の多くは、治療によってできてしまう傷跡、治療中の痛み、治療後の痛みに対し不安を抱いている方は少なくありません。いくら私たちが心配はないと言っても不安は不安です。ここではそんな不安を少しでも解消できるよう線維芽細胞移植術における傷跡や痛みに関して詳しくご紹介いたします。

線維芽細胞移植術における傷跡について

線維芽細胞移植術は皮膚片の採取、細胞移植、2つの工程で治療を実施します。その2つの工程で起こりうる傷についてご説明します。

細胞採取(皮膚片の採取)の際にできる傷

線維芽細胞移植術は皮膚片を採取し、その皮膚にある細胞を抽出しますので、数ミリですが皮膚を切開にて採取します。採取する場所は耳の裏側で耳朶との境部に5〜6㎜の切開跡が残ります。しかし、皮膚との境であるためほとんど目立つことはありませんので傷の心配は一切ないと考えてよいでしょう。

細胞移植・注入の際にできる傷

培養し増殖した自家線維芽細胞を移植する方法はすべて注射で行います。数ミリ間隔の幅で希望される皮膚の真皮層に超極細の注射針で細かく丁寧に注射します。細胞の移植はすべて注射ですので注射痕は残りますが、数時間で消失しますので傷跡として残る心配は一切ございません。広範囲に細かく注射するため、内出血を起こしやすいのですが、こちらの内出血も1、2日程度で消失してしまいます。

線維芽細胞移植術における痛みについて

線維芽細胞移植術における痛みについてご紹介します。この治療は皮膚の採取と細胞の移植、2つの工程からなる治療ですのでそれぞれに痛みを生じるためその痛みについてご説明します。

細胞採取の際の痛み

細胞採取は耳の裏側の皮膚(5〜6㎜)を切開します。そのため採取周囲の皮膚に局所麻酔による注射を施します。痛みというのはこの麻酔の注射の痛みが考えられますが、注入範囲が非常に狭いということ、耳の裏側はさほど敏感な部分ではないため強い痛みを訴える方はおりません。
また、できる限り痛みを抑えるよう極細の注射針を使用したり、注入の際の圧迫痛を考慮しながら麻酔しますので痛みの心配はないと思います。
採取後の痛みはありません。

細胞移植・注入の際の痛み

線維芽細胞移植術の痛みで一番の問題、課題となるのが細胞移植の際の痛みです。注射の痛みといっても範囲が広いということ、注入するターゲット層が真皮層なのでお肌の表面部分に注射するということ、お薬と違って細胞そのもの、いわゆる物質を注射するため注入時に強い痛みを感じてしまいます。
麻酔クリームや麻酔テープによる表面の麻酔、笑気等を用いた吸入麻酔、注入時に寝た状態で過ごせるよう静脈麻酔の併用など痛みに対し様々な工夫と取り組みをしています。
注入後に痛みが持続することはありません。細胞移植の痛みというのは注入時だけのことです。ですので治療後の痛みを心配する必要はございません。

おすすめの記事